【工芸本買取】図譜 原郷のこけし群 西田峯吉コレクション 全2冊 未来社の高価買取をいたしております。

「図譜 原郷のこけし群」は、1987年（昭和62年）に刊行された書籍です。昭和期にかけてこけし界をリードしてきた西田峯吉のこけしコレクションが収録されており、東北地方を中心に生産されている伝統こけしの数々がこの1冊にまとめられております。

細長い円柱の身体に子どもの顔が描かれた「こけし」は、現代もお土産等で人気がある伝統的な人形です。その始まりは江戸時代の東北地方。湯治などで訪れたお客への土産物として生み出されたのがはじまりで、宮城県の鳴子周辺での呼び名「こふけし」が語源と言われています。

こけしの中でも「伝統こけし」と呼ばれるものは現在10種類の系統が存在し、モノによっても様々な特徴があります。各地で生産されているこけしの多くは手作りのため同じものは一つとしてなく、微妙に表情もちがいます。昔は子どもの遊び道具の代表でしたが、ただ単に可愛いだけの遊具ではなく、疲労回復や五穀豊穣の願いも込められており、縁起物としても広く親しまれました、

「図譜 原郷のこけし群」の著者、西田峯吉さんは、そんな伝統こけしの振興に尽力した人物として知られています。東京こけし友の会では昭和31年〜平成3年まで会長をつとめ、こけしで有名な鳴子温泉の「全国こけし祭り」では永年審査員長をつとめました。本のタイトルにもある「原郷」とは西田氏がこけしに対する思いを表現した言葉で、心に郷愁を呼びおこすようなこけしを「原郷のこけし」と呼んでいるのだとか。

「図譜 原郷のこけし群」では、そんな西田が愛してやまなかった「こけし」の図譜が2冊にわたって収録されています。生産量は年々減少傾向ですが、こけしは海外の人に非常に人気が高いです。
もし1冊でもお持ちのかたがいましたら、ぜひ当店までご連絡をお願いいたします！

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