【柞廬印存】全8冊 東京堂出版(書道本/篆刻)の買取～本&古書とDVDの高価買取

【柞廬印存】全8冊 東京堂出版(書道本/篆刻)の高価買取をいたしております。

「柞廬印存」は、昭和53年〜54年に東京堂出版により刊行されました。篆刻家で有名な保多孝三の作品を集成した大変貴重な書籍となっております。

柞廬印存を制作したのは主に保多孝三だといわれています。高校の教科書には保多孝三と山田正平が多く掲載されており、専門家からの評価も高い人物でした。國學院大學に教授や東京学芸大学講師を務め、日展の審査員としても活躍した保多孝三。評価は高かったものの弟子で活躍する人がほとんどいなかったため、その技術が継承されることは難しかったようです。

どんな篆刻家でも時代によって作風は変わりますよね。保多孝三も幾つかの刻風が見られ、一つはまるで紙に書いたように筆意に溢れた作風、ひとつは章法を丁寧に推敲した作風。その絶妙な空間の取り方が、保多の味を引き出していました。
保多は生涯でかなりの印を制作していますが、保多が37歳の時に戦災で住んでいた家が全焼、それまでの印や資料などが焼失してしまったことで保多が刻した実数はどの資料にも残されていません。

そんな保多孝三の作品が集められた「柞廬印存」は保多の生誕100年記念に保多家が50部限定で出版した原鈐印譜です。原鈐なのでコピーではなく原印に直接印泥をつけて押したもので、ひとつひとつ丁寧に制作されたのが分かります。印について勉強している人にも大変見応えある作品集となっております。

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