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「小川平吉関係文書」は1973年、小川平吉文書研究会の編集により、みすず書房から発売された書籍です。 主な内容は小川宛に送られた書簡、その他小川の自筆書簡や電報など。書類の部では日華事変、日韓併合、朝鮮統合、日露関係についての文書や、論説、礼状、雑書、日誌、新聞の切り抜きなど多岐にわたり小川平吉に関わる資料を読むことができます。 小川平吉は、帝国大学仏法科(現:東京大学法学部)へ進学、卒業後に弁護士の資格を取得します。 政治家の道を志したのは1900年のことで、衆議院議員当選などを経て、1925年に第1次加藤高明内閣の司法大臣に就任。その後、田中義一内閣で鉄道大臣を務めました。 そんな小川は国枠主義(近代日本における国家第一主義の一形態)として知られていました。 1905年には日露戦争によるポーツマス条約に反対したことで「日比谷焼打事件」を引き起こし、日韓併合にも積極的に動きました。 鉄道大臣に就任したあとに私鉄の買収における賄賂の疑いで刑務所に留置され、その後引退を余儀なくされてしまいますが、生粋の日本精神を持ち、自分の意志は終始一貫したところは、尊敬する国士であったという声も寄せられました。 「小川平吉関係文書」では、そんな小川に関するあらゆる資料を収録しております。明治維新が始まったころに生まれ、近代日本が形成されるその最中で生き抜いたその足取りを追うことができる大変貴重な書籍となっております。
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