【仏教書買取】平安初期仏教思想の研究 末木文美士 春秋社の買取～本&古書とDVDの高価買取

【仏教書買取】平安初期仏教思想の研究 末木文美士 春秋社の高価買取をいたしております。

「平安初期仏教思想の研究」は、1995年に春秋社より刊行されました。仏教思想を深く考察し文献的にも貴重な資料を取り扱った本書は、日本に仏教が伝来してからどのように形成されていったのかなどを解明した内容が記されております。

仏教が初めて日本に伝来したのは飛鳥時代、百済の聖王によって献上された釈迦仏と金銅像がそのはじまりだと言われています。
最初は国民からの反発も多かったものの、次第に天皇らが信仰するようになるにつれて広く伝わるようになりました。
厩戸皇子は「法華経」など三つの経の解説書を執筆し、十七条憲法に取り入れるなど積極的に仏教を国に導入し、国家鎮護の道具として大きな役割を果たすまでに。その後、天武天皇は大安寺を、持統天皇は薬師寺を建設しました。

平安時代、仏教は実に変化に富んでおりました。のちに仏教の基盤となる密教を持ち帰る最澄と空海を中国に送り、仏教を学ばせるのですが、その理由は、奈良に根付いている旧仏教に対抗するためだと言われています。当時の仏教がいかにその時代の政治と深い関わりにあったかが分かりますね。
仏教が広く信仰されつつあった時代ですが、平安時代中期は釈迦が入滅したちょうど2000年後にあたり、当時の考えだと、どんなに努力をしても誰も悟りを開けない、現世での幸福も期待できないという考えが強く、仏教が滅びる“暗黒時代”に突入します。全く思想の違う「浄土真宗」が広く流行したのも、この平安の時代だったのです。

「平安初期仏教思想の研究」では、空海らの中国への派遣、仏教においての暗黒時代、阿弥陀仏の信仰など多くの文献や研究のもと詳しく執筆されています。平安初期の安然の思想に焦点を当てた大変貴重な書籍です。

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