天王寺屋会記(全7巻/淡交社/茶道)の買取～本&古書とDVDの高価買取

「天王寺屋会記」は、1989年に淡交社より刊行されました。天王寺屋の津田宗達・宗及・宗凡の三代に渡る茶湯日記が記された書籍のことで、その影印本として制作された貴重なものとなっております。影印本のほかに付録として翻刻文(読み文)や解説本も付属しており、合計7冊におよぶシリーズです。

茶会記録というと聞きなれない書物に思えますが、歴史的には価値ある書物の一つで、堺の豪商天王寺屋津田宗達、宗達の嫡子宗及、宗及の子宗凡と江月宗玩は3代に渡って活躍した茶人でありました。その中でも特に津田宗及は茶の世界で頭角を現し、偉人明智光秀の茶会にも出席していたといいます。そしてのちに実権を握る豊臣秀吉から信頼を得て茶湯者八人衆の一人として数えられました。今井宗久、千利休とともに3000石の知行を与えられ、親交も深かったといいます。

本書は単な茶会の記録の史料だけでなく、津田宗及らが関わったとされる織田信長や豊臣秀吉の生涯をだどる貴重な史料であるとともに、桃山期の歴史的事実を研究する上でも欠かすことのできないものとなっています。

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