カント全集(全22巻+別巻/計23巻/岩波書店)

「カント全集」は、2000年〜2006年にかけて刊行された書籍です。プロイセン王国の思想家であり哲学者のイマヌエル･カント（Immanuel･Kant）の著作物などを収録した岩波書店版の全集となっております。

1724年プロイセン王国・ケーニヒスベルクに生まれ育ったイマヌエル・カントは、79歳で没するまでその生涯のほとんどをケーニヒスベルクにて過ごしました。26歳のときにはケーニヒスベルク大学に入学しニュートンの自然学などを研究。卒業後7年間は苦しい時期だったといわれ、徐々に論文や書籍を出版し生計を立てていました。

転機が訪れたのはカントが46歳のとき。小著作を出版し哲学教師を続けていたカントのもとにケーニヒスベルク大学から哲学教授として働いてくれないかと招聘があったのです。

カントは引退までこの職を全うすることになりますが、大学教授としてのカントは哲学だけでなく地理学や自然学、人間学などの講義も担当。『純粋理性批判』や『実践理性批判』、『判断力批判』の三批判書を発表し、ドイツ古典主義哲学の祖としてもその名を広めました。

「カント全集」では、そんなカントの講義録や書簡集、著作物がまとめられています。哲学者として有名なカントですが、自然学、地理学、人間学にも精通していたため、それらの講義録も収録されています。

各巻のタイトルは以下の通りです。

第1巻　前批判期論集Ⅰ
第２巻　前批判期論集Ⅱ
第３巻　前批判期論集Ⅲ
第４巻　純粋理性批判上
第５巻　純粋理性批判中
第６巻　純粋理性批判下 プロレゴーメナ
第７巻　実践理性批判人倫の形而上学の基礎づけ
第８巻　判断力批判上
第９巻　判断力批判下
第10巻　たんなる理性の限界内の宗教
第11巻　人倫の形而上学
第12巻　自然の形而上学
第13巻　批判期論集
第14巻　歴史哲学論集
第15巻　人間学
第16巻　自然地理学
第17巻　論理学･教育学
第18巻　諸学部の争い 遺稿集
第19巻　講義録Ⅰ
第20巻　講義録Ⅱ
第21巻　書簡Ⅰ
第22巻　書簡Ⅱ
別巻　カント哲学案内

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