【将棋本買取】升田将棋選集 升田幸三 全5巻 朝日新聞社

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「升田将棋選集」は、1985年〜1986年にかけて朝日新聞社より発売された書籍で、棋士の升田幸三の棋譜をまとめ、詳しい解説が書かれています。独特の指し手をすることでも知られ、定跡にとらわれない姿勢は現在も多くの人に語られ、後世に受け継がれています。本書は、そんな升田幸三の将棋が詰まった1冊となっております。

広島県に生まれ、実力制第四代名人として活躍した将棋棋士・升田幸三。13歳のとき「日本一の将棋指しになる」といって家を飛び出し、紆余曲折を経て木見金治郎八段の門下となりました。同門の先輩には角田三男や大山康晴がおり、当時プロ棋士として認められるための階級である「初段」になるまで時間は掛かったものの、プロ昇格以降はメキメキと頭角を現し、大阪生まれの棋士・阪田三吉から指導を受けた時は「(十四世名人の) 木村義雄を倒せるのはあんただけや！」と激励されたといいます。

そんな升田が大切にしていたのは「魅せる将棋」でした。将棋の革新を常に追い求め、振り飛車・居飛車共に数々の新手を指し周囲を驚かせました。イノベーションを数多く起こした升田に対して、「もし将棋というゲームに寿命があるなら、その寿命を300年縮めた男」とも称されました。将棋の歴史を語る上でも欠かせない人物・升田幸三の棋風を慕う棋士は多く、現在の将棋界を引っ張る羽生善治も、将棋を指したい人は誰か？という問いに「升田幸三」の名を挙げています。

数々の逸話を残し、歴史に残る功績を残した升田幸三。「升田将棋選集」では、そんな彼の棋譜が読めるだけでなく、「魅せる将棋」に繋がる将棋の解説が詳しく掲載されています。

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