【歴史本買取】川路聖謨文書 全8巻 日本史籍協会叢書(58～65) 東京大学出版会

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日本史籍協会叢書「川路聖謨文書」は2014年11月に東京大学出版会より刊行されました。幕末の江戸時代に活躍した武士・川路聖謨の日記や著作をまとめたもので、奈良奉行・大坂町奉行・勘定奉行・外国奉行を歴任した彼の仕事ぶりや、父母を思う人柄などが伺える大変貴重な資料となっています。

江戸時代末期に活躍した武士・川路聖謨。豊後日田代官所の役人の息子として生まれ、旗本や幕臣、海軍軍人を親戚やいとこに持つ謹厳な家庭に育ちました。
江戸幕府の職名「勘定奉行」で財政や幕府直轄領の支配などを行っていた川路聖謨は、西洋諸国の動向や関心を強く持っており、海外事情や技術動向などにも詳しかったと言われています。その後「天保の改革」で失脚した水野忠邦の影響で奈良奉行に左遷。大坂東町奉行、勘定奉行などあらゆる職を全うし、その手腕を幕閣に見せつけました。

1853年にロシア使節 E.プチャーチンが来航した際には自ら長崎に行き外交交渉に挑んだ川路は、翌年に筒井政憲、村垣範正、伊沢政義らと共に日露和親条約に調印。その際、ロシア側は「川路の人柄に大変魅せられた」と話したそうです。

日本史籍協会叢書「川路聖謨文書」では、そんな川路聖謨の著書および日記が収録されています。川路の日記は仕事の記録や出来事の記録ではなく父母の老いを慰めようとした意も込められており、常に興味がある事柄を選んでいることも特徴です、天保9年から書き始めた「濃役紀行」や慶応4年の「東洋金鴻」など読む事ができます。

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