【買取将棋本】西村英二と将棋 宇佐美左一編

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「西村英二と将棋」は、1973年(昭和48年)に刊行された書籍です。棋譜の研究家であり古棋書の収集家としても有名だった西村英二さんが残した成果を1冊にまとめた大変貴重な書籍です。

将棋の歴史は非常に深く、発祥の地も日本ではありません。
これまで「ギリシャ起源説」と「エジプト起源説」などが唱えられてきましたが、近年の研究では「古代インドで始まった遊び“チャトランカ”がその起源ではないかと言われています。

長い時を経て中国から日本へ伝わった将棋は、11世紀の初めの平安時代には貴族の間での娯楽のひとつとして楽しまれました。それから鎌倉時代、室町時代にかけて親しまれたのですが、その時代の将棋の盤面は今の型ではなく、駒の数も5倍以上、なんとその中には1804枚もの駒を使った将棋も存在していたというから驚きです。

「古将棋」と「本将棋」の境目はこの頃だと言われています。
江戸時代に入ると幕府の中に将棋所が設けられ、将棋をこよなく愛した徳川幕府は「御城将棋」と呼ばれる、いわば将棋の大会を年に1回開催。将軍や老中などはそれを見て楽しみました。江戸時代に始まった幕府公認の嗜み。今でも「御城将棋」の開催日、11月17日は「将棋の日」と制定されています。

「西村英二と将棋」のタイトルにも刻まれている西村英二氏は棋譜の研究に尽力した人物でした。江戸時代などの棋譜をまとめた古棋書の収集家でもあり、古くから築きあげられてきた将棋の世界を見つめてきた人物でもあります。西村氏にとっての将棋とは。本書では、そんな西村氏の研究成果などを読む事ができる大変貴重な書籍となっております。

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