【文学本買取】丸谷才一全集 全12巻 文藝春秋

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「丸谷才一全集」は2013年より発売が始まった書籍です。小説家や文芸評論家、随筆家として活躍した丸谷才一の著書をまとめたシリーズとなっており、小説と評論を交互に刊行するかたちで全12巻発売されました。

「笹まくら」や「年の残り」「裏声で歌へ君が代」などの代表作をはじめ、未刊行の小説作品、評論もほぼ収録されています。知的冒険に富み、多くの世代から支持を集めた小説や、古今東西縦横無尽に繰り広げられた評論の数々。本書ではそんな丸谷才一の生涯を辿ることができる大変貴重な書籍となっております。

山形に生まれ、昭和25年に東京大学文学部英文科に入学。イギリス文学を中心に研究し、20世紀で最も重要とされていたジェイムズ・ジョイスに強い影響を受けた丸谷氏は、卒業後は大学院に進み、英語教師としても勤務しながら短編小説の執筆を開始。季刊同人雑誌などで連載しながら国学院大学や東京大学で教鞭をはかるなど各方面で勤労し、東大英文科の同級生・根村絢子と結婚しました。

小説、評論、翻訳を次々に発表し、1968年(昭和43年) 、短篇小説「年の残り」で第59回芥川賞を、72年、長篇小説「たった一人の反乱」で谷崎賞、74年、評論「後鳥羽院」で読売文学賞など、双方で常に最先端の文学を執筆し続けました。「丸谷才一全集」は、2012年に心不全で急逝してしまい多くの悲しみの声が寄せられたことをきっかけに翌年出版されたものです。たくさんの人に愛された丸谷才一のその軌跡を辿る、大変読み応えあるシリーズです。

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