【歴史書籍買取】萩藩閥閲録 全6巻 マツノ書店

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「萩藩閥閲録」は、平成6年にマツノ書店より刊行されております。萩藩主毛利吉元は家臣である永田政純に命じて編纂させた藩内諸家所蔵の古文書・系譜の史料集で、全6巻にかけて制作されました。1720年に着手し6年の歳月をかけて首巻と本文204冊が完成。その数はなんと170巻204冊にのぼります。

内容としましては、作成当時の萩藩毛利家の家臣を中心として、その周りの町人や僧侶、寺院なども記述され、武士以外の身分が多く集成されているのが特徴です。これは他の史料と比べても珍しいもので、第1巻から第4巻までは毛利一門、家老衆、大組、手回し組、医師、絵師等の藩士の各階層をはじめ、百姓や町人なども記載されており、第4巻には周防国・長門国の主な寺院の歴史的古文書を調査した「防長寺社證文」も収録。第5巻には「閥閲録」の成立時には収めることが出来なかった武士や医師が追加で記載されるなど、徹底した調査のもとで制作された品となっています。

古文書に精通した学者も「これほど幅広い部分を収録した古文書は他を見ても類がない」と言うほど、その量や内容の質が充実しており、江戸時代、幕府諸藩で盛んに行われた古文書集成のうちでもトップクラスの内容を誇っています。毛利氏がその家臣の大内氏の旧家臣や中国筋古来の武士をも網羅していることから、「萩藩閥閲録」は、南北朝から戦国期にかけて繰り広げられた中国の形勢を知る貴重な史料としても役に立っている書籍としても学者の間で人気を博しています。

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