【囲碁本買取】写本 囲碁名局集成 全8巻＋別巻2冊 全10冊 池田書店

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「写本 囲碁名局集成」は、昭和55年に池田書店より刊行された囲碁本です。江戸前期から幕末にかけての囲碁棋譜を写本形式でまとめた品で、全8巻に加えて別巻として2巻、計10巻で構成された貴重なシリーズとなっております。これまでの版本にはなかった秘譜800局が収録され、囲碁を学ぶ人にも古典を味わいたい人に非常に人気の棋書です。

囲碁の歴史は深く、きちんとした起源は分かっていないものの中国で占星術の一法が変化して今の形になったのではないかと言われています。2002年、中国の前漢時代のものと思われる陶製基盤の断片が発見されており、考古学の見解では2000年前には庶民の間の娯楽ゲームとして広まっていたと考えられています。
日本には奈良時代には伝わっていたとされており、平安時代では貴族のたしなみとして好まれていました。枕草子や源氏物語などの作品にも碁の描写が登場しており、貴族の嗜みとして楽しまれていた記録が多数残されています。

本書「写本 囲碁名局集成」の中に収められている譜が誕生した江戸時代は本因坊家と井上家、安井家、林家の四家が碁の家元と呼ばれるようになり、「優秀な棋士を育てる」という目的のもと、互いに切磋琢磨した時代でした。本因坊道策をはじめ本因坊秀策、本因坊秀和などの棋士もこの時代に生まれ、棋力がますます向上していきました。
「写本 囲碁名局集成」は、高梨健吉編集のもと制作され、相原可碩・大仙知・仙得・松和などの手元に刊本がない碁が多数収録されています。数が多い分読み切るのも大変ですが非常に読み応えある書籍となっております。

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