【文学買取】中村光夫全集 全16巻 筑摩書房

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「中村光夫全集」は、1971年〜1973年にかけて筑摩書房より刊行された書籍です。作家であり文芸評論家として活躍した中村光夫の作品を集成したシリーズとなっております。

本名、木庭一郎。大学時代から雑誌「文學界」に評論を発表し、その後文芸時評の連載を持つなど新進の文芸評論家として注目を集めた中村光夫。1936年に同誌に連載した「二葉亭四迷論」で高い評価を受けました。
高校でフランス語を学んでいたこともありパリ大学で勉学するものの第二次世界大戦が勃発。帰国せざるを得なくなり、日本に帰って再び執筆の道に進みます。

戦後は明治大学教授となり、丹波文雄とリアリズムをめぐって論争。私小説の批判を中心に、日本に渦巻く近代文学のひずみを追求していきます。他者からの批判も絶えなかったといわれましたが、その文学作品の表現の中には思い入れがあり、愛情が見え隠れしていると多くの人を魅了し、今もたくさんの人に愛されているのは間違いないでしょう。

「風俗小説論」 や 「異邦人論」 のほか、「谷崎潤一郎論」、「志賀直哉論」、「佐藤春夫論」などの長編作家論を生涯にわたって書き続けた中村光夫。
「中村光夫全集」では、彼の評論をはじめ、小説や戯曲、文学論、旅行記など様々な作品を見ることができます。

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