【文学書買取】吉行淳之介全集 全15巻 新潮社

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「吉行淳之介全集」は、昭和58年〜60年にかけて刊行された書籍です。日本の小説家である吉行淳之介の作品を集成したシリーズとなっており、小説作品や随筆集、作品解説などを読むことができます。

対談やエッセイの名手とも呼ばれた吉行淳之介は、岡山から上京し東京で育ちました。東京帝国大学入学直後に東京大空襲に見舞われるなど決して平穏な生活を送っていたわけではありませんでしたが、故郷に帰るということは一切しませんでした。
東京帝国大学という名門に合格したものの吉行は大学の授業にはほとんど出席せず、出版社で編集のアルバイトを続けます。

社長の勧めで学業を放棄し、新太陽社に入社。「モダン日本」などの雑誌の編集に携わりながら同人雑誌を制作。このことがきっかけで安岡章太郎、近藤啓太郎、阿川弘之らと知り合い、作家としての道を見出していきます。
そして1954年に本人の代表作でもある「驟雨」で芥川賞を受賞。1965年には新潮社文学賞、ほか読売文学賞や講談社エッセイ賞など数々の賞を受賞。重い病気を克服しながら晩年まで執筆を続けました。

「吉行淳之介全集」では「驟雨」や「原色の街」をはじめ「漂う部屋」「海沿いの土地で」、「「芥川賞」受賞の言葉」など多岐にわたった吉行の作品を一挙に読むことができます。
解説や課題、著書目録も付属しており読み応えのあるシリーズとなっております。

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