祝詞全集 (全5巻 神社新報社)

「祝詞全集」は、全5巻にて1993年に神社新報社から刊行されました。

構想に2年をも要し、祭儀解説や祝詞用語解釈など充実した内容の祝詞集となっております。

「祝詞(のりと)」とはいわゆる“神様への信奉心を表す手段”のことを言い、自然の恵みや豊作に対する感謝の気持ちから、その「喜び」を「祝詞」という“言霊”に変えて神様に捧げる言葉として誕生したと考えられております。

現代に続く「祭り」も豊作を祝い、神に感謝する意を込めて始まったものも多く、祝詞は神道において崇敬の気持ちを表し今後のご加護や利益をお願いする文章として古来より大切に守られてきました。

祝詞と名付けられた文章として最も古い例は平安時代中期に編集された「延喜式」巻八に収録されている27篇と藤原頼長の「中臣寿詞」の計28篇。少なくとも奈良時代以前には誕生していたとされており、大変貴重な文献として保管されています。

「祝詞全集」ではそんな貴重な資料を収録するとともに、「現代の祝詞」として神主が神前で述べる祝詞も掲載。地鎮祭、結婚式、蔡襄歳、選挙当選など祝詞の歴史をひとつひとつ辿ることができるシリーズとなっております。

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