【陶磁書買取】トプカプ宮殿の中国陶磁 全2巻 講談社

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「トプカプ宮殿の中国陶磁」は、講談社出版により1987年に刊行されました。オスマントルコの宮殿であったトプカプ宮殿収蔵されている中国の陶磁を紹介する書籍となっております。

トプカプ宮殿。15世紀中頃から19世紀中頃までオスマン帝国君主が居住した宮殿で、トルコ・イスタンブール旧市街地がある半島の先端部分にあります。ボスボラス海峡から望む姿は栄華の歴史を感じさせる風格に満ちており、人々を魅了してやみません。

世界遺産にも登録され海外からの観光客も多いトプカプ宮殿。そこにはかつて多くの「中国陶磁」が収蔵してありました。決して近い距離ではありませんでしたが、1960年以降、サーマッラー遺跡の発掘調査で唐の時代に作られた陶磁器の欠片が発見されたことで、中国の陶磁器が陸路によって運ばれていたことが明らかとなったのです。陸から陶磁が運ばれ、そしてその後「海の道(陶磁の道)」が活発化し、ペルシア湾や紅海を通って中国陶磁はイスタンブールへ運ばれました。

トプカプ宮殿における中国や日本の陶磁器コレクションは台湾の故宮博物院と並ぶほど世界屈指と言われ、20世紀にまでわたるコレクションは約１万点にのぼります。そのほとんどが破損も欠損もなく完全な姿で残されていることから、古代の中国陶磁を研究する上で非常に大きな役割を果たしました。

「トプカプ宮殿の中国陶磁」では、その膨大な数を誇る中国陶磁の写真や資料が収められているほか、どのようにしてトプカプ宮殿に運ばれたのかなどさまざまな角度から中国陶磁の歴史に触れることができる書籍となっております。

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