【古典書買取】甲子夜話 正篇/全6巻 続篇/全8巻 三篇全6巻 全20冊 平凡社東洋文庫

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「甲子夜話」は昭和52年から58年にかけて発行された書籍です。
江戸時代後期に肥前国平戸藩第9代藩主の松浦清（号は静山）によって執筆された随筆集で、原本は20年の月日をかけて書かれました。

正篇100巻、続篇100巻、第三篇78巻に及ぶ大集成本の直筆原稿に基づいて制作・刊行されたのが今回ご紹介する平凡社東洋文庫出版の「甲子夜話」です。

「甲子夜話」。“かっしやわ”と読み、文政四年十一月十七日（１８２１年１２月１１日）、甲子の日の夜に書き始めたことから、このタイトルが付けられました。
静山は思い切りのいい性格だったとも言われ、財政改善や後輩の育成という仕事をやり遂げ、まだまだ現役だといわれた46歳のときにあっさりと隠居してしまいます。亡くなったのが81歳なので、まさに半生を隠居生活に使ったことになります。

その長い隠居生活で何をしていたかというと、なんと執筆の毎日でした。書いて、書いて、書き続けたその大集成こそが「甲子夜話」なのです。

膨大なその内容には、執筆中におきたシーボルト事件や大塩平八郎の乱などにも触れられており、社会風俗や人物評、海外事情についても広く扱っています。
そのため文学作品としての評価だけでなく江戸時代後期からの政治、経済、文化などの文献としても利用され、多くの研究に役立てられている書物となっています。

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