【思想書買取】増補改訂 西村茂樹全集 全12巻 日本弘道会/編 思文閣

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「増補改訂 西村茂樹全集」は、2004年から2013年にかけて日本弘道会編集のもと出版されました。1976年に刊行された全集の増補改訂版となっており、12巻にまとめられております。

著書の西村茂樹は生涯を文学や教育に捧げました。佐倉藩の支藩であった堀田家に仕えていた西村芳郁の子として生まれ、ペリー来航の際には堀田正睦に自分の意見書を提出、閉鎖的だった当時の日本も積極的に海外へ進出するべきだと述べました。その20年後の明治6年には福澤諭吉や森有礼などと一緒に明六社を結成、近代日本における学術雑誌「明六雑誌」を発行したのです。

東京学士会院や貴族院議員など務めたのち、文部省編輯局長として教科書の編集や教育の制度の見直しや確率に尽力した西村茂樹。1887年には西村の初めての主著として「日本道徳論」が刊行され、大きな話題を呼びました。日本の教育制度がまだ整備されつつあった中で国民教育の根本となる精神がどのようなものか、西村は当時の首相・伊藤博文にも、日本道徳の再建を促したともいわれています。

明治時代の啓蒙思想家や文学博士として名をはせ、さまざまな著書を残した西村茂樹の著作全集「増補改訂 西村茂樹全集」。今でも多くの人に人気があり、手に入りにくい書籍のひとつとなっております。

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